MOPAC2007以降でのPORTデータの実行

PDSのMOPAC Ver.6等のソースを利用してCPUの異なる新たなマシンに移植した際に、正常に動作するかどうかを検証するためのデータ群があります。

今回、これらのデータをMOPAC2007で実行してみました。その結果、Stewart博士にバグ報告をして修正していただきました。

※ MOPAC2007 の実行ファイルは、最新のものを使用してください。

MOPAC Ver.6に比べ、MOPAC2007 の方が2〜3割ほど速いという結果になりました。
これは、今回は小さなデータが多いためで、計算が主となる場合はほぼ倍くらい速くなるようです。

圧縮ファイルの内容

Port_mop72_PM6.dat MINDO3が指定されているファイルを除いたデータファイルがあるフォルダ
Port_mop72_6_MNDO.dat 元データで計算方法が指定されていない場合にMNDOを明記したデータファイルがあるフォルダ
runmop2007.bat MOPAC2007 実行用バッチファイル

※1 MOPAC2007以降は、MINDO/3法による計算はサポートしていません。「キーワードが不適切」ということで無視されるため、 実行上の問題は無いのですが、計算所要時間を比較することも考慮して、MINDO/3が指定されているデータは別にしました。

※2 同様に、MOPAC2007 は、B(ホウ素)に対するAM1法による計算をサポートしていないので、指定されているデータは除外しました。

※3 MOPAC 6 では計算方法の指定が無い場合MNDO法とみなされるのに対し、MOPAC2007で は指定が無い場合PM6法とみなされます。
MOPAC 6 との比較を考慮して、計算方法の指定が無いデータについて、MNDOを指定したデータを用意しました。

※4 コマンドプロンプトで使用できない文字を含む場合は、ファイル名を変更しました。

ファイルのダウンロード   port2007.zip (114KB)

MOPACの実行ファイル は、Open Mopacのページ から、「その他のwindows用」の最新版をダウンロードしてください。

実行方法

  1. ダウンロードしたファイルを解凍します。
  2. 目的に応じたデータファイル、MOPAC2007の実行ファイル、バッチファイルを同じフォルダに置きます。
  3. コマンドプロンプトで当該フォルダに移動し、バッチファイルを実行します。
    開始時刻、終了時刻がテキストファイルに書き出されます。(最近のPCでは、計算所要時間は全部で数秒〜数十秒です。)

※ データファイル名、出力ファイル名とも同じなので、別種の計算を実行する前にすべてのファイルを別なフォルダに退避してください。

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