H2+の解離エネルギー - Birge-Spoonerによ分光学的データの解析

水素分子イオンH2+ は完全な調和振動子ではないので、振動エネルギーが増加するにつれ
振動準位は互いに接近する。最終的に、ポテンシャルエネルギーがわずかに増加すると原子
間距離 r が大きく広がる極限に到達し、解離が起こる。
2191, 2064, 1941, 1821, 1705, 1591
1479, 1368, 1257, 1145, 1033 ,918
800, 677, 548, 411, 265, 117

10 ' Program DIS-N
20 ' H2+の解離エネルギーの計算
30 DIM Y(20)
40 ' 60,70,80行にp.28 図2-6の値をデータ文の形で入力しなさい。
50 ' ヒント: N の値に注意しなさい。
60 '
70 '
80 '
90 N = 18 : S = 0
100 FOR I=1 TO N
110 READ Y(I)
120 S = S + Y(I)
130 NEXT I
210 PRINT "解離エネルギー : ";S*.01196;" kJ/mol"
220 PRINT "        ";S*.01196/4.18/23.06;" eV"
230 END
実行結果

dis.bas

解答 エネルギーの数列は次第に0に近づく。すべての遷移エネルギーの和は解離
エネルギーである。

問題 与えられた振動の遷移の周波数(波数単位)から、解離エネルギーを求めなさい。
60 DATA 2191, 2064, 1941, 1821, 1705, 1591
70 DATA 1479, 1368, 1257, 1145, 1033 , 918
80 DATA 800, 677, 548, 411, 265, 117
解離エネルギー : 255.11876 kJ/mol
         2.64671275681912 eV
2002 Copyright 木原 寛