分子軌道法計算(T) HMO法

1. 分子軌道法の概要

 1.3. 反応性指数

 得られた軌道エネルギーと分子軌道関数から,反応性の予測に役立つ種々の量を導くことができる。

(1) π電子密度

     OCC
 q = 狽ir                       (25)

ただし,cirは,i番目のMOのr番目の原子軌道の係数,nはi番目のMOの占有電子数、

 OCC
 煤@ は被占軌道についての総和を示す。

(2) π結合次数

       OCC
  Prs = 2狽iris                     (26)

 cir,cisは,i番目のMOのr番目,s番目の原子軌道の係数。

(3) 自由原子価

  F = 3 − 煤fPrs                    (27)

(4) フロンティア電子密度

 f(E) = 2・cHOMO,r                    (28)

  f(N) = 2・cLUMO,r                    (29)

  f(R) = cHOMO,r + cLUMO,r             (30)

 cHOMO,rは,基底状態における最高被占軌道のr番目の原子軌道の係数,
 cLUMO,rは,基底状態における最低空軌道のr番目の原子軌道の係数

(5) Superdelocalizability

        OCC
  S(E) = 2煤ic/λ                (31)

        unOCC
  S(N) = 2煤ic/(−λ)             (32)

       OCC         unOCC
  S(R) = 煤ic/λ + 煤ic/(−λ)   (33)

 OCC unOCCC
 煤C  煤@はそれぞれ被占軌道,非占軌道についての総和をとることを意味する。

 λはj番目のMOのエネルギーを示す。(β単位)


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