例02: 対称性を考慮したホルムアルデヒドの構造最適化
PM6 EF PRECISE SYMMETRY
Formaldehyde
O 0.00000 0 0.0000 0 0.0000 0 0 0 0
C 1.22732 1 0.0000 0 0.0000 0 1 0 0
H 1.11047 1 122.2258 1 0.0000 0 2 1 0
H 1.11047 1 122.2258 1 180.0000 1 2 1 3
3 1 4
3 2 4
キーワード行
1行目はキーワード行です。どのような計算を行わせるかをキーワードにより指定します。
- PM6
- PM6ハミルトニアンを使用する。(バージョンによってデフォルトが異なるので、明示的に指定すべきです。)
- EF
- 極小点の探索に Eigenvector Followingルーチンを使用する。新しいMOPACでは、通常デフォルトでEF法を使用するので、指定しなくても良い。
- PRECISE
- 収束判定条件を 100 倍厳しくする。(慣れてきたら、GNORM=n.nn と SCFCRT=n.nn あるいは RELSCF=n.nn を使って指定するのが望ましい。)
- SYMMETRY
- 構造の定義に対称性(等価性)を利用する。
タイトル行
2行目はタイトル行です。通常は計算対象の分子の名前などを記入します。
コメント行
3行目はコメント行です。計算に関する情報を記入します。空行でもかまいません
構造データ
座標
4〜7行目は構造データです。元素記号または原子番号で原子の種類を指定します。分子構造は、内部座標(Zマトリックス)あるいはXYZ座標で定義します。
座標値(内部座標では、結合距離、結合角および二面角)の後の整数は構造最適化のフラッグです。
- 1 最適化する
- 0 最適化しない
- -1 Minimum Energy Pathの変数あるいはエネルギー曲面上の格子点計算の変数とする
構造データの終了
8行目 構造定義の終了を示すために空行を入れます。
対称性(等価性)の指定
- 9行目 3番目(6行目)の原子の結合距離 (1)の値を4番目の原子の結合距離の値とする
- 10行目 3番目(6行目)の原子の結合角 (2)の値を4番目の原子の結合角の値とする
入力データおよび計算結果のダウンロード