バッチファイル内でMOPACを直接利用しても連続実行は可能ですが、Winmostarを利用すると入力データとしてMOPAC形式だけでなくPDB形式、MOL形式、MOLDA形式などのファイルを直接利用することができます。また、ファイル名が重複した場合は前からあるファイルは自動的に削除されるので、エラーで停止してしまうことがありません。
下記のような内容のバッチファイルを作成し、実行ファイルwinmostar.exeのあるフォルダにコピーします。ここでは、ファイル名は runmpc.bat としています。
オプションの -mopac3
は、MOPACの実行ファイルのパスを3つ登録している場合に、3番目のMOPACの実行ファイルを利用するという指定です。
-y
は、MOPAC形式以外のデータファイルを指定した場合に、ファイル保存のためのダイアログが出るのを抑止するためのオプションです。
@echo off
for /f "TOKENS=1" %%f in ( %1 ) do (
winmostar.exe %%f -mopac3 -y
)
1行に一つずつデータファイル名を書き込んだテキストファイルを作成し、実行ファイルwinmostar.exeのあるフォルダにコピーします。ここでは、ファイル名は mpcjob.txt としています。
methane.pdb
ethylene.mld
実行時にWinmostarによって自動的にMOPAC形式に変換されるので、PDB形式、MOL形式、MOLDA形式などで書かれた分子構造ファイルを直接利用することができます。 MOPAC形式以外のデータファイルを指定した場合には、計算する際のオプションとして、Winmostarのメニュー 「計算」 - 「MOPACキーワード」 -「Setup」 で指定したものが使われます。
>cd \winmos3
>runmpc mpcjob.txt
2009 Copyright by Hiroshi Kihara