eps_plotによるgfortranでのグラフィック描画

eps_plot(Calcomp風 Fortran Graphic Package)は、 Fortranプログラムから呼び出すことのできる画像作成のためのサブルーチンおよび関数の集合体です。Fortranプログラムから 呼び出して実行することにより、EPS形式のPostscriptファイルを出力します。

生成されたPostscriptファイルはGSViewなどで表示することができます。

eps_plotの入手

eps_plotは、愛媛大学農学部のページからダウンロードすることができます。

マニュアルとサンプル・プログラムも合わせてダウンロードしてください。

現在はダウンロードすることができません。

eps_plotの使用例

Fortranプログラムの作成

eps_plotのユーザ・マニュアルとコマンド・レファレンスを参考にして、Fortranプログラムを作成します。

田辺・平山著「実践Fortran95プログラミング」 p.136のGnuplot用の例題をeps_plot用に改変した例を示します。

program ex143_eps

  use eps_plot    ! モジュールの指定

  implicit none
  
  real, parameter :: PI =3.14159
  real :: t, r, x, y
  integer :: i

  call plots(-14.0,14.0,file='ex143_eps.eps')    ! プロットの開始宣言、保存ファイルの指定

  call pxaxis(2.0, 2.0, 10.0, -2.0, 2.0, 0.5, 'x', 1, intsub=1)    ! X軸
  call pyaxis(2.0, 2.0, 10.0, -2.0, 2.0, 0.5, 'y', 3, intsub=1)    ! Y軸
  call xygrid(0.5,0.5,-1.5,-1.5,4,RGB_black,1)    ! 格子

  call xviewp(-2.8, -2.8, 2.8, 2.8)    ! ビューポートの指定

  call newpen(2,pencolor=RGB_Blue,penmode=1,penwidth=2)    ! ペンの変更
  
  call plot(1.7, 0.0, 3)    ! ペン・アップ移動
  
  do i=1, 100
	t = 2.0*PI/100*i
	r = 1.5*cos(3.0*t) + 0.2
	x = r*cos(t)
 	y = r*sin(t)
	call plot(x, y, 2)    ! ペン・ダウン移動
  end do
  
  call newpen(3,pencolor=RGB_Green,penmode=1,penwidth=2)    ! ペンの変更

  call plot(-2.0, -2.0, 3)    ! ペン・アップ移動
  
  do i=1, 100
	x = -2.0 + 4.0/100.0*i
	y = x**3 - 3*x
	call plot(x, y, 2)    ! ペン・ダウン移動
  end do
  
  call plote    ! プロットの終了宣言

end program ex143_eps

plot_example.f90のダウンロード  (右クリック)

ビルド(コンパイル & リンク)

コマンド・プロンプトで、eps_plotのモジュールを先に指定し、次のように入力します。

gfortran eps_plot_v25.f90 plot_example.f90 -o plot_example

プログラムの実行

コマンド・プロンプトで、次のように入力します。

plot_example

EPSファイル ex143_eps.eps が作成されます。

EPSファイルの表示

GSViewでEPSファイルを開きます。

EPSファイルの表示

Optionsメニューで、EPS Clip をチェックすると余白なしで表示されます。