Excel VBA GDI32命令による
ワールド座標グラフィックス描画命令ライブラリの利用例

PolyLineを使用した三角関数の表示

AddShape命令を利用したライブラリとは異なり、データ点数が10,000程度でも、ほぼ瞬時に描かれます。

手順の例

  1. Module2にGDI32命令によるグラフィックス描画命令ライブラリを貼り付けます。
  2. ユーザーフォームを挿入します。ユーザーフォームのサイズをViewportと同じかそれより大きく設定してください。
  3. Module1にFormを表示するためのプロシージャを記入します。ワークシートにボタンを挿入し、「マクロの登録」でFormを表示するためのプロシージャと関連付けます。

Formを表示するためのプロシージャ

Sub DrawOnForm() 
   UserForm1.Show 
 End Sub
  1. Formにボタンを挿入します。
  2. フォームモジュールのCommandButton1_Clickプロシージャに、三角関数を計算し表示するプロシージャに対するCALL命令を記入します。

Form上のボタンをクリックした時に起動されるプロシージャ

Private Sub CommandButton1_Click()
    DrawTrigonometricFunction   
End Sub
  1. フォームモジュールまたはModule1などに、デバイスコンテキストの取得と三角関数を計算し表示するプロシージャを記入します。

デバイスコンテキストの取得とSin, Cos曲線の計算

Sub DrawTrigonometricFunction()
' デバイスコンテキストの取得
    monhdc = GetForegroundWindow()
    myhdc = GetDC(monhdc)
    If myhdc = 0 Then Exit Sub

    Const PI As Single = 3.14159
    Const NP As Long = 1000
    Dim x(NP), y(NP)
    Dim i, nDiv
     
    nDiv = NP - 1    ' 分割数
     
    InitializeGraphics   ' グラフィックスの利用開始宣言
    SetGraphicsWindow -0.5, 1.5, 7, -1.5   ' ワールド座標との対応
    
    DrawAxis2 6.5, 1.1       '  座標軸を描く
    DrawText 0, 1.3, "Trigonometric Functions", vbBlue      '  タイトルを描く
    
'  Sin関数を青い線で描く
    For i = 0 To nDiv
        x(i + 1) = 2 * PI * i / nDiv
        y(i + 1) = Sin(x(i + 1))
    Next
    
    SetLineColor (vbBlue)
    DrawPolyLine x, y, NP
    
 ' Cos関数を緑の線で描く
    For i = 0 To nDiv
        y(i + 1) = Cos(x(i + 1))
    Next
    
    SetLineColor (vbGreen)
    DrawPolyLine x, y, NP
End Sub

Sub DrawAxis2(x_max, y_max)
    DrawLine 0, 0, x_max, 0
    DrawLine 0, y_max, 0, -y_max
End Sub

三角関数の表示

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