開発の動機
Wordに付属のVBA (Visual Basic for Applications) は、スライドショー実行時に複雑な処理機能を付加するための仕組みです。
Excelの場合に倣って、AddShape命令を利用したグラフィックス描画サブプロシージャをWord VBAのモジュールとして新たに定義し、ライブラリ化しました。
動作環境
Microsoft Windows上のWord
※ OS X (macOS)上のWordについては未確認です。
特徴
- 「ワールド座標によるグラフィックス」のみが提供されています。
- 「ワールド座標によるグラフィックス」では、ViewPortとWindowの範囲を各自で定義することにより、描画領域と座標系を自由に設定することができます。
制約
- 描画オブジェクトの数が非常に多くなると、ある段階から処理速度が急激に低下する現象が発生します。
- 新しいWordでは、描画の途中の状態は表示されず、処理が終了した後の最終的な状態のみが表示されます。
- プログラム中で描画命令の占める割合がきわめて大きい場合、実行途中での割り込みや中止などの制御が効かなくなることがあります。
実行速度を求められる方は、GDI32命令によるライブラリをご利用ください。