身近にあるさまざまな火の温度をまとめてみました。
下限濃度の炎 | 多くの炭化水素ガスが燃える最低濃度付近の火炎温度のことです。これをふつうの炎の生ずる最低温度と考えてよいことになります。 |
ろうそく | 黄色の中心の外側に薄い青色炎がとりまいており、ここは1400℃と意外に高い。中心は600℃くらいです。 |
都市ガス | 1700℃〜1900℃くらいです。ガスコンロやガスバーナーの炎の温度もこのくらいです。LPGでは1900℃近くです。 |
油やガスを吹き込む炉 | 熱が速くとらえられるので、平均は1400〜1600℃と案外低くなります。しかし、拡散炎で燃えている炎の薄い層は、短時間ながら2000℃以上になることもあります。 |
アセチレン | よく知られたガスのうちでは最も高温の炎をつくります。空気中で2300℃、酸素で燃やすと3000℃に達し、溶接バーナーとして使われます。 |
たばこの火 | 強く吸えば光が強くなり、中心は850℃くらいになります。端の方は650℃くらいです。 |
練炭 | 燃焼の盛んな時は白く輝いており、1000〜1200℃くらいの温度が数時間続きます。燃えがらの赤いところは700℃くらいです。木炭も、酸素の供給が十分で赤熱状態のときは1000℃近くになります。 |
マッチ | 火をつけた直後は酸化剤を含んでおり、2500℃の高温の炎をつくります。 |
ニトログリセリン |
はげしく爆発し、一瞬の閃光(せんこう)であり、炎らしいものは見えないが、最高は4000℃にもなっている。 |
太陽 | 表面温度は6000℃、中心は数千万度といわれています。 |
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