MOPACの使用例 − スチレンのモデリングとMOPAC計算

スチレンの分子構造の構築

初期画面で、分子表示ウィンドウの上部にある[-C6H5]をクリックしてフェニル基を指定した後、[Rep]をクリックするか炭素原子を右クリックします。

初期画面

ベンゼンの構造ができました。
次に、分子表示ウィンドウの上部にある[-C2H3]をクリックしてビニル基を指定した後、[Rep]をクリックするか接続したい位置の水素原子を右クリックします。

スチレンの作成

スチレンの構造ができました。

MOPACによる分子軌道法計算の実行

[計算]メニューから[(1)MOP6W70 Start] (または[(2)MOP7W70 Start]あるいは[(3)MOPAC 2009 Start]) を選びます。

スチレン完成

分子が編集されたままファイルの保存が行われていないので、構造データを保存するかどうか聞いてきます。

保存確認

ここで「はい(Y)」を選ぶと、"temp.dat"という名前でMopac用の入力ファイルが保存されます。、
画面にDOS窓が現れて計算が始まります。(下の図は別な分子についての計算例です。)

DOS窓

計算が終わると、計算結果が書かれたOutファイルが テキストエディタで開かれます。

計算結果

構造最適化計算が正常終了すると、最適化された構造が自動的に読み込まれ、分子表示ウィンドウに表示されます。

最適化構造

分子軌道の表示

今回の例のように、MOPACで計算を行う際にGRAPHキーワードが指定してある場合は、出力されたgptファイルまたはmgfファイルを読込むことで、Winmostarで分子軌道を表示することができます。
メニューから、[計算] - [分子軌道表示]を選び、gptファイルまたはmgfファイルを開きます。

計算メニュー

GTP読み込み

例えば、20番目の軌道であるHOMO(デフォールト)を指定して分子軌道を描きます。

分子軌道の表示設定

分子軌道が描かれました。

スチレンのHOMO

Winmostarでの分子軌道表示の表示については、[分子軌道表示]を参照してください。

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