エタノールの爆発実験

 缶は大きなものは使用しないでください。
   飛んだ紙の端が目に入る場合もあるので,点火する時は、缶を机の上に置き、顔と体を缶よりも下にするようにしてください。
器 具  スチール缶、薬包紙、輪ゴム、マッチ、缶切り、釘または錐など、小さなボール紙
試 薬  エタノール

準備
1. 缶コーヒーなどの小さ目のスチール缶の上部を缶切りなどで切り取ります。
2. 切り取った縁をペンチなどで押さえておきます。
3. 缶の下端から2.5cmくらいの所に、直径約6mmの穴を開けます。(釘などを強く打ち込むか錐を使ってください。)


実験方法
1. 2×5cmくらいのボール紙を軽く二つに折ったものを缶の底に入れます。(無くてもかまいません)

2. 薬包紙(または薄手の紙)を缶の上部に当て、輪ゴムを三重に回して止めます。
3. スポイトなどを使って、穴からエタノールを2,3滴入れます。
4.穴を指で押さえ、掌で缶を温めるようにして少し振り動かします。
5.缶を机の端などにおいて、缶の下部に開けた穴の下側からマッチの炎を近づけます。
6.爆発が起こり、上部に固定した紙が吹き飛びます。

7.再度行う場合は、しばらく待って缶が冷めてから、振り動かしたのち、2の手順から行ってください。


◇ 「消毒用アルコール」として売られているものは、エタノールと水の混合物ですので、この実験には使用できません。

◇ 「燃料用アルコール」として売られているものは、メタノールとエタノールの混合物です。


 右の図に示すように、ほぼ15℃から42℃くらいまでは、エタノールの飽和蒸気圧は燃焼範囲に入っています。
 したがって、空気の量(缶の体積)に対して必要なエタノールの量を計算しなくとも、多少多めにエタノールを加えれば必ず爆発します。

 アルコールランプのアルコールの量が減ったまま使用すると、大変危険なことがわかると思います。



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