黒体放射

 あらゆる波長の電磁波を完全に吸収する理想的な物体のことを黒体(こくたい)という。(常温では黒く見える)
 

 電磁波を完全に遮断する壁で囲んだ空洞の壁に、壁の全体の面積に比べて極めて小さい窓を開け、壁全体を一定の温度に保って、外部からこの窓を見れば、窓の面は黒体とみなしてよい。たとえば、炭は黒体に近いとみなせる。

黒体放射は空洞放射ともいう。放射を透過させない壁で囲まれた空洞内部にあって熱平衡に達した電磁波動をいう。壁が一定温度 T に保たれているとき、壁にあけた小窓は、温度Tの黒体に相当する熱放射をしているように見える。

 


   温度 T と放射される電磁波の最大強度の波長との間には、Wienの法則と呼ばれる関係があり,
温度が増大するほどλmaxは短波長に移動する。

摂氏温度(℃) 絶対温度 K λmax (nm)
500 773 3752
1000 1273 2278
1500 1773 1636
2000 2273 1276
2500 2773 1046
3000 3273 886
3500 3773 769
4000 4273 679
4500 4773 608
5000 5273 550
5500 5773 502
6000 6273 462
6500 6773 428
7000 7273 399
7500 7773 373
8000 8273 351
8500 8773 331
9000 9273 313
9500 9773 297
10000 10273 282



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