木炭は、大部分が家庭用燃料に使われていますが、工業的な用途もいろいろあります。
木炭は多孔質の上に、炭素の結晶がきわめて細かく、不規則に並んでいるので、吸着性が強い。
物質の脱色や脱臭に用いる。特別の方法で吸着力を大きくしたものを活性炭(かっせいたん)といい、揮発性有機溶剤の回収、砂糖などの脱色精製、ガスマスクなどに応用されている。
冷蔵庫の脱臭剤としても使われている。
木炭は炭素が主成分で、灰分が少ないから炭素原料としての用途もある。
リンやイオウを含まない特殊の銑鉄・カーボランダム・黒色火薬・花火・二硫化炭素・固体炭酸(ドライアイス)・硫化ナトリウムなどの製造がその例である。
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